too much crazy
速乾シャツも、今日の蒸し暑さには役立たずであった。
どこまでも真っ直ぐな林道をバナナを食いつつ登ると・・・
沢の規模に似合わない巨人が聳え立っていた。
砂防事業の意味合いが分からなくも無いが、構築に携わった方々の惜しみない労力に反比例するぐらいの意味合いの無さ。
保全対象なんてあったっけ?
ああ、行く手を遮られて地団駄踏んでる38歳の夏であった。
そして次に、建設プレ-トを探して先人の苦労に合掌です。
最後に踏みにじられた渓魚と自然に黙祷です。
確かに滞砂によって渓流の傾斜を緩くし、土石流のエネルギーを低滅させる効果はあるのですが、そこまで必要かぃ?って場所によく出くわします。
もっとソフト面、環境へのインパクトを念頭に置いた事業のあり方が問われるところですね。
そういう事業に携わる一技術者として、もっと勉強(釣りもね)せねばならん!と乾いた喉を鳴らしております。
ちなみにこの堰堤のちょい下流には、自然の堰堤である直曝滝がありましたよ(笑)。
さてさて、砂防・貯水ダム問題は主観客観が入り乱れて、ましてやそこに各立場の利害がからむと厄介な問題に発展しちゃいますので、さらりと行きましょう。
わたしは、ダム問題に対しては、某FF雑誌に見られるような敵対心丸だしではありません。
必要とする人が一人でもいれば、それは事業として立脚するわけですから。
作る作らないというハード重視の考え方を引いて、代案、環境負荷の程度、損益、ライフサイクルコスト等をいかにミクストして事業化するか、という点です。
砂防にしろ、貯水にしろ、無ければそれは良いに越したことはありませんが、大儀名分を掲げるエセナチュラリストの釣り師の意見はあまり好きでないです。
ごめんなさい、ちょっと愚痴っちゃいました。
微妙ですね。特に、普段水もないような小さな沢が、大雨で土石流を
発生させ、大勢の犠牲者を出した事故が過去に多くあった事を思うと、
無責任な発言は控えなければなりませんね。
先ごろ、知床が世界遺産に登録されたというニュースがありました。
なんとなく嬉しいなと思っていましたが、そこで生活している人達にとっ
ては開発が止められて不便な思いを強いられるような事も懸念される
ようです。世の中、まっすぐに物を見ているだけではいけないようです。
年を追うごとに気象変動が顕在化してきているようで、今年の酷暑・渇水、この後の台風がくせものです。
適量の雨なら大歓迎なんですがねぇ。
知床>う~む、開発が行き届かないっていうのは実際どうなんでしょうね。
むしろ、観光面での開発に拍車がかかりそうな気もしますが。
真っ直ぐに見据えて、たまによそ見するぐらいで、ボチボチ行きましょう(笑)。
そんなこんなで現場の営業のみなさんとは、相容れないところもでてきて、おとなのおじさんとしては厳しいところもあるんです。
ま、いまの僕達にできることのなにかを少しずつ進めていけたらと思ってます。
ちまたを賑わしている談合問題にしろ、低計画性事業にしろ、言及すべき問題の大きさ・多さに翻弄される毎日です。
でも、そんなカサの下でサラリーもらって飯食ってる自分は一体何なんでしょうね。
まぁ、確かに身近で何か出来ること、言葉で表現できること、ちょっとづつ考えていこうかな。