初ウェーディング
ここは工場から排出される温水に導かれ、チヌ、キビレ、シーバス、そしてメッキで賑わう流れである。
干潮前2時間からウェーディングし、本流と排水のぶつかりに向ってキャストした。
ベイトの存在も希薄で、上流から吹きつけてくる風に波立つ流れに、ただただ一心にフライを叩きつけた。
工場の照明灯が水面を焦がし始めたとき、やっと待望のあたりが襲ってきた。
決して大きくはないが、鋭角で強暴な引きは流石である。
その5分後、、、フォールで食ってきたのはサイズアップしたキビレ(手尺で40cm)。
込み潮が両岸に、そして流芯では温排水が、複雑なカレントを形成している。
その流芯に向け、クロスキャスト後、軽くメンディングしてフライを沈ませる。
水深は概ね1mぐらいであろう。
着底した頃合を見計らって、ラインを張り気味にしてスウィングさせる。
コツコツと小さいが硬質な前アタリの後、一気にラインを持って行ったのは45cmアップの大人のキビレであった。
わずか1時間の短い地合いで、アタリがなくなり、そして満ち上げる潮によりウェーディングの限界が訪れた。
本日の本命であるメッキ、タァポンは釣れはしなかったが、久しぶりの銀鱗とのファイトは実に愉しくも有り、そして利き腕の痛みも嬉しいのであった。
あれ様じゃなくても、メッキが釣れたら出釣しますので、呼んでください。
引いたでぇ・・・久々のリール逆回転野郎です。
手前に来て、水深が浅いので、横に走るのが思いのほか強かったどす。
フライはチェーンボールアイのクラウザーミノーにガン玉。
実はトレーラーシステムも試しました。エエ感じで底が取れますよ。
ちょっと照りが強いですが、なかなかの面構えです。
もっとギンピカを釣りたいのですが・・・
ちなみに針を外そうとして口に指を入れたらカプリッとやられ、3mmほど切れちゃいました。
半端ない咀嚼力でしたわん。
最後の一尾は久しぶりにバッドを曲げたトルクある魚でしたね。
冷静だったかは覚えが無いですが、焦るシーンはなかったような。
厳しそうに見えて、実は温排水のおかげで以外と暖かいのですよ。
ウェーダーが浸水するので、上陸してからが地獄でした(笑)。