解せない川
フリーストーンの渓相で、小さな連爆もある。
河畔林はブナやトチが日差しを遮る、典型的な山岳渓流である。
標高から見てもゴギ域であるが、魚影は全くといっていいほど希薄である。
たまに小さなヤマメが遡行の際に走ることもあるが、ロッドを振る回数と釣果がリンクしない。
ダート道を2kmほど遡り、程よいところで竿を出したが、花崗岩質の母体に流れる水は薄く濁り、底石には薄っすらと粘土も堆積している。
午後3時に竿をたたみ、開けた林道をトレッキングしてみた。
下界から見上げた山頂は、もうすぐそこにあり、源流域に達していることは明白である。
しかし、流れに目を凝らしても、ゴギどころか、魚ッ気が感じられない。
「解せない川」であった。
帰宅して地図を確認すると、脱出地点からさらに上流1kmで谷の分岐があった。
水量からして、差し込んでくる谷のほうが魅力的だなぁ、と想像したのだが、多分二度と行かないだろう。
本当に解せないので、誰か調査してみてくれないかなぁ!?
小さいA谷?
9月にそちらへ出張する予定なんで調査と行きたいところなんですが、確か8月一杯で禁漁でしたよねぇ。残念です。(^^;
地元の人は、「この川は、来年からよそ者は立ち入り禁止にする」と言っていました。
そういう経緯だけは、あって欲しくないですね。
Y谷、今はどうなったんだろうか。
それでもヤマメ(本来の在来ではなさそうです)は釣れましたよ。
有志の放流かと思いますが、一度失った秩序は二度と回復しないことが残念です。
徒歩で確認しに行ってみたんですが、時間的にアウトでした。
それに今にも泣き出しそうな雲行きでしたので・・・
ヤマメの川っちゅうより、アブラハヤの川でした(下流は)。