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トビウオの気持ち

秋アオリにカマスが気になり、午前4:30に目を覚ましてしまった。
曇天、強風、時折降雨、の日本海で壮絶なる闘いの火蓋が切って落された。

まずはエギフライで秋アオリと戯れる。
ほどなく10cmほどのキッズアオリがわらわらとエギフライにちょっかいを出しに来る。
こちらは合わせる予定もないので、イカパンチのしぐさを波間に見つつ、また、どういったアクションが御気に召すのか、を試しながら遊んでいた。

ふと、防波堤の先端付近の海面がやけに波立ち、えらく荒れた様子が目に映った。







背鰭を海面から突き出し、トビウオの群れを錯乱させる。
海鳥達もおこぼれや、慌てて海面から飛び出すトビさんを狙って狂喜の飛行。
飛沫のその数、もはや想像もつかない。

↑ちょっと酔いそうな動画です。

こちら側の防波堤から対面堤まで縦横無尽のなぶらである。
急いで防波堤先端まで走り、なぶらに向ってクリースフライを投じた。
5尾居た群れの、ちょうど中心に突き刺さったフライをトロピカルカラーの奴が引っ手繰って行った。

ロッドはグリップからガン曲がり。
やつが進行方向を変えた途端、あっけなく幕切れとなった。

そりゃぁ、無理だわさ。
#4ロッドに1号ティペット、、、、では。
1.5秒の寸殺に、どろどろにほとばしったアドレナリンの行き場を無くした。

車まで、久しぶりの100mダッシュ(苦)。
#8ロッドとエギングロッドを携え、堤防先端まで2回目のダッシュ(苦×2)。
なぶらを横目に、タックルの準備を進めるものの、心臓がバクバクと痛むばかりで、ちっとも進まないのであった。
そして、ご想像のとおり、準備完了とともに、なぶらは対面堤防まで移動していたのであった。
(悲)。

さて、首謀者は一体なんだったのか?
その答えはタモ網によって地上に降臨したのであった。


お昼ごろ、内湾でのんびりとカマスをつついて食材確保に精を出していた。
すると早朝の再演が外洋側ではじまったのである。
こりゃ、やっつけちゃらんといけんでしょう。
と、メラメラと燃え盛るリベンジ魂とペンシルベイトをぶらさげたエギングロッドを持って、外洋なぶらポイントに程近い、灯台下まで300mダッシュ(苦×max)。
息も絶え絶えに潮目を狙いを定めキャストし、直ちに超高速トウィッチでガツン!!
やってもうた!
シイラは一気に反転し、エギングロッドはこれまたグリップからガン曲がり状態。
リールが煙を上げる勢いで逆転し、泣き、苦痛に打ち震える。
とうとうスプールの地が見え始めた。
いかん。。このままでは・・・
ドラグを締め上げるがなしのつぶて。
スプールを手で覆い、ロッド剛性に頼ってみたものの、またしても幕切れはあっけなかった。
PEとリーダーの結束から断線され、力なく風にラインがたなびいた。

そりゃぁ、無理だわさ。
0.8号PEに2500番のシャロースプールのドラグ、、、、では。
脳裏にこびりついたやつの背鰭の残像に、そうそうに砕け散ったアドレナリンの行き場を無くした。

このやるせなさをカマスにぶつけてみたのだが、どうも一夜明けての干物がやけにショッパイのであった。
by gogihashi | 2008-09-07 16:33 | 塩水ゲーム | Comments(14)
Commented by jose at 2008-09-07 23:43 x
こんばんは。お魚の姿が良く見えないんですけど、ひょっとしてシイラのボイルですか?兎に角、逆上モンのナブラですねぇ。バリバリ射程内だし。(笑)
続編を期待しております!
Commented by gogihashi at 2008-09-08 08:26 x
joseさん、正解です。
シイラが集団でトビウオを殺戮しているシーンです。
もっとも魚体を撮影できる距離にまで接近しましたが、撮影どころではありませんでした(笑)。
この状態が断続的に1時間にわたりあちらこちらで発生しました。
堤防にいた釣り人も狂喜したのは言うまでもないですね。
Commented by よねさん@鱒美 at 2008-09-08 19:36 x
狭そうな港の中なのに、こういうことも起こるんですねぇ。
出会うチャンスは稀だと思いますが。
アオリっ子のイカパンチ、面白そ~!観たいなぁ♪
Commented at 2008-09-08 20:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by gogihashi at 2008-09-08 22:51
よねさん、この港は内湾が3つありまして、なぶらはあっちゃいったり、こっちゃ来たりで、防波堤の釣り人は右往左往しておりました。
決して狭くないっすよ。
でも、こういうチャンスをきちんと形に残せない、まさに未熟者であります。
Commented by gogihashi at 2008-09-08 22:59
jカギ米さん、秋になるとトビウオを追って接岸するという「うわさ」は耳にしたことはありましたが、実際に遭遇するとは思いもよりませんでしたよ。
まぁ、今回はフッキング(フライとルアーで)させることが出来ただけでも満足かなぁ。ははっ、ははは~~~~あ~ぁ(フェードアウト)。。
15日の件、残念ですが同行できません(広島に帰ります)。
釣り物としては、やはりアオリイカですかね。
メバルにはちと早いし、シーバスはおかっぱりでは、うむむ、って感じです。
詳細はメールしましょうか?(直アドを記すべし)。
Commented by orita at 2008-09-09 00:04 x
おおすげえ。
陸っぱりでシイラチャンスがあるなんて・・・。
惜しかったですねえ。
Commented at 2008-09-09 00:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by よねさん@鱒美 at 2008-09-09 19:23 x
これをライトタックルでは無棒~っしょ!
PEライン持ってかれなくて良かったねぇ(^^;;;
カマスの干物で一杯、くぅ~っ!たまんないっすね。
Commented by gogihashi at 2008-09-11 09:52 x
Oritaさん、こんなチャンスは滅多にないでしょうね。
将来、家を建てるなら、渓流沿いか防波堤沿いでコンビニまで徒歩2分のところにしたいと、本気で思いました。
お金ないけど・・・
Commented by gogihashi at 2008-09-11 09:53 x
かぎこめさん、やはり、干物コースが一番かたいでしょうねぇ。
頑張ってくだされ。
Commented by gogihashi at 2008-09-11 09:57 x
よねさん、無謀だけど、ちょっかいだしたらフッキングした次第です。
次回からフライロッド2本にルアーロッドを携帯して堤防をそぞろ歩く所存でございます。
カマスはそちらでもいけるんじゃないかな。
ライトタックルで狙えますので、よねさんも「一杯でくぅ~」のためにはじめましょう。
Commented by KenYan at 2008-09-12 18:59 x
カマスがしょっぱかったのは下ごしらえの時に流した涙のせい?それとも単に汗?
Commented by gogihashi at 2008-09-17 20:09 x
KenYanさん、遅レスすみませんでした。
しょっぱいカマスですが、家族には結構好評でした。
おとうさんの涙と汗のブレンド具合がDNAに響いたのでしょうねぇ・・・
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