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FLRS#005 本流アマゴ やらかし後、リベンジ泣き尺


地元の川で宝石を探すためひたすらポイントを開拓してみた。
車窓から見える本流の瀬がらみを中心に、車を止め、河畔に下り立ち、その流れに対峙した。
見かけよりも渇水で穏やかなる顔を見せるが、一歩流れに踏み入ると太くたくましい水圧に驚かされる。

昼前のハッチタイムに合わせてライズ待ち。しばらくすると瀬で分岐した流れが交わるたるみで「バッシャ!」と一蹴。
待ってましたとばかりに#10のパラダンを投じたがドラッグのせいで合わせきれなかった。

そんなできごとから二日後、さらに上流のポイントを探し、リベンジマッチとばかりにエントリーしてみた。







10時過ぎ、さっそくヒゲナガや大型のメイフライが数は少ないながらもハッチしはじめた。それが合図となったのか、段々瀬の筋に投じたドライフライが流れに消えた。
合わせの刹那にラインテンションが抜けた。メンディング直後のバイトでうまくフックアップできなかったのが原因だった。
22ftのロングティペットがあだとなった形である。
その後もすっぽ抜けをやらかしたが、このポイントにはまだまだアマゴが居ると判断し、一つのポイントを丹念に粘ってみた。

段々瀬の最後の筋のさらに奥の筋へ投じたフライがまたしても流れに消えた。
今度は向こう合わせ的にフックアップした。フライラインを手繰れども全然寄ってこないので手繰って余ったラインをリールに巻き取り、間合いを詰める。
しかし、相手は全く動こうとしないので、近寄ってみると、沈み石の後ろでギラギラとローリングしている。
おかしい!ロッドに振動が伝わってこない。沈み石にティペットが絡んでいたのだ。
さらに近寄ってロッドティップを対岸に回し、ようやく絡んだティペットを解くことができた。と同時にアマゴは一気に下流へ走り、ロッドを満月に曲げた。
FLRS#005  本流アマゴ やらかし後、リベンジ泣き尺_b0049180_11085444.jpeg
ネットに収まったのは尺にちょっと足りない、「泣き尺アマゴ」だった。
もちろん、泣くことはなく、歓喜の一尾であることに間違いはなかった。
地元本流ではじめての泣き尺アマゴ。その妖艶な魚体にますます憧れが大きくなると同時に、この川と貴重な生き物に心底感謝する自分がいた。

by gogihashi | 2020-05-02 10:14 | 淡水ゲーム | Comments(0)
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