新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言が解消され、やっと越県できるようになったので、七月梅雨明けの荒天を待ってホームエリアのゴギ釣りに出かけてみた。
同行してくれたのは釣友のTさん。
今回は、過去にも何度も訪れたことのある、標高の低い渓流であるが、今まで未踏だった区間の調査と位置付けて臨んでみた。
しかも、道具立ては5ftの自作竹竿と全長11ftのショートリーダーの組み合わせ。
あえて自分に試練を与える自虐的タックルだ。
車止めからは徒歩で30分少々、入渓点に到着した。
そこは、去年以上に背丈並に伸びたアシを見て、今日の苦行を早々に悟ることに。
やはり蜘蛛の巣と遡行の辛さ、そして何より、魚っけが全くなく、時折アブラハヤらしき魚がフライにジャレついてくるのみ。
そうこうしているうちに新子ヤマメのゾーンに入ったようで、大きめのドライフライに反応するも、ことごとくミスフック。
かろうじて一尾をかけたものの、ショートロッドでの合わせがヤマメの出方に合っていないようで、空振り連発であった。
かなり上流にある滝を巻いて未踏区間でフライを投じるが、状況は芳しくない。
ゴギがいないのだ。
開きはもちろん、ゴギ部屋の巻きにもお留守であった。
やっとゴギの圏内に入ったと思ったら予想外に河畔林が被っていて、キャスとしづらくなってきた。
二人でなんとか三尾のゴギを釣ったところで納竿とした。
実に時速0.4尾のゴギ釣行であった。